バックアップ

スナップショット

🛡 ランサムウェア被害を未然に防ぐ!スナップショット+オフラインバックアップの対策事例

🟦 お客様の課題

大阪府の建設系企業様から、「ランサムウェアの被害ニュースを見て不安になった」とのことで、
バックアップ体制の見直しとデータ保護強化についてご相談をいただきました。

実際にヒアリングを進めると、以下のような不安が明らかに:

  • 社内ファイル共有がNAS上にあり、PCから自由にアクセス・上書き可能

  • 定期バックアップはあるが、マルウェア感染時に“上書き”されてしまう恐れがある

  • オンラインに常時接続された状態のため、攻撃時にバックアップも暗号化されるリスク

🛠 実施したサポート内容

✅ スナップショットの導入

  • NASストレージの機能を活用し、毎日のスナップショット(差分保存)を自動取得

  • 誤操作やウイルス感染によるデータ改ざんが発生しても、直近の状態に即時復元可能

✅ オフラインバックアップ体制の構築

  • 別筐体のバックアップ先を用意し、自動で差分データを転送後に自動切断(スケジュール制御)

  • バックアップ後にLANから切り離すことで、攻撃による連鎖感染を完全に遮断

✅ ネットワーク環境の見直しと制限強化

  • 管理用PCからしかアクセスできない管理VLANセグメントを新設

  • 一般社員用端末からは共有先へ読み取り専用アクセスに制限

  • ウイルス対策ソフトと併せて、ファイル操作ログの取得と通知設定も導入

    ⚙️ 導入後の効果

    • 「うっかり削除」「上書きミス」「マルウェア感染」に対して、短時間で復旧可能な体制を構築

    • オフライン化により、万一の感染時でもバックアップが無傷で残る安心感

    • 社内の運用ルールも見直され、セキュリティ意識の向上にもつながった

    • 管理者は「本当に安心して眠れるようになった」とのご感想

    💡 担当者コメント今後の展望

    ランサムウェアは「感染を100%防ぐ」のではなく、
    感染しても“元に戻せる”ことが最大の防御です。

    今回の対策では、

    • スナップショット:設定により数時間前の状態をすぐに復元可能

    • オフラインバックアップ:物理的に切り離して安全を確保
      この2つの組み合わせにより、強力かつ現実的な防御体制を構築できました。

    今後は、

    • クラウドや保存先サブへの多重バックアップ構成の併用

    • 社内IT運用全体の棚卸しと管理システムの導入
      なども検討していきます。

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